メジャーリーガーの年金がもの凄い!!これぞアメリカンドリーム!!
大谷翔平選手が海を渡り来季からメジャーリーグに挑戦しますね。
野球好きの私としてはベーブルース以来の本格派二刀流の挑戦をすごく楽しみにしています。
また、イチロー選手やダルビッシュ投手の去就や前田健太投手、田中大将投手の活躍もほんとに楽しみです。
イチロー選手は来季44歳を迎えるシーズンとなります。
50歳まで現役を明言していますのでまだまだやってくれるのではないかと思いますが、いつかは現役を引退することになります。
日本では条件をクリアすれば現役引退後は年金をもらえる仕組みができていますが、メジャーリーガーが引退した後の年金問題はどうなっているのか。紹介したいと思います。
アメリカにも年金制度は存在するの?
もちろんアメリカにも年金は存在します。アメリカの公的年金制度は老齢・遺族・障害保険(OASDI)という制度があり、一般被用者(民間企業の会社員や公務員)と自営業者は強制加入が義務付けられています。
メジャーリーガーの年金制度は?
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さて、ここからが本題です。メジャーリーガーの引退後の年金はどうなっているのか。
すごく気になりますよね。メジャーリーガーはさきに書いた公的年金制度とはまったく別のものとなります。
メジャーリーグの年金制度はMLB選手会で運営されています。
MLB選手会は「世界最強の労働組合」とも言われ、労使交渉を通じて年俸上昇だけでなく、福利厚生制度、苦情調停制度、各種手当の支払い、家族への配慮など様々な権利を選手のために獲得してきました。
引退した選手が手にする年金もそのうちの1つです。最大の特徴は、選手が掛け金や保険料を一切負担しない無拠出型年金ということです。
財源は、全国放送テレビ放映権収入やライセンス収入、インターネット収入などのリーグ収入で、ここから毎年一定額が「MLB選手年金基金」に拠出されることが労使交渉で決まっています。
選手全員もらえるの?
メジャーリーグの年金受給資格は、メジャー登録(=一軍登録)が5年以上あると年金受給資格を受けることができます。
年数計算は、「172日のメジャー登録=1年」とカウントされます。怪我をしても、故障者リスト(DL)に入っていればこの日数にカウントされます。
ただし、メジャー登録のみです。大リーグにはメジャーのほかにマイナーと呼ばれる下部組織があります。日本でいう2軍です。
ここに、何年登録があろうと、MLB選手年金基金の対象にはなりません。
いくらぐらい貰えるものなの?
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メジャーリーグの年金制度は年金満額受給額が2,000万円と桁違いになっています。
60歳以降死ぬまで受け取ることのできる終身年金です。ただし年金を受給できるのは上にも書きましたがメジャーの登録期間が5年以上ある選手に限られます。
そして、5年で満額の50%、6年で満額の60&、7年で70%と10%ずつ増えていき10年間で満額の2,000万円を受給することができる仕組みとなっています。
メジャーで5年というのはとても難しいことです。10年以上となると狭き門となります。
- 年金支給満額は2,000万円
- 支給開始年齢は60歳で死亡するまで受け取れる(終身保険)
- メジャー登録期間が10年以上あると満額受給できる
- 5年以上で50%、6年で60%、7年で70%と10%ずつ上がっていく
イチローや松井、日本人選手はどのくらい貰えるの?
日本人選手の年金問題も気になるところですよね?
今までに延べ56人もの日本人選手が海を渡り、大リーグに挑戦してきました。
一番メジャー在籍数が長いのは、文句なしでイチロー選手です。
イチロー選手は2017年シーズンを終えた時点でメジャーリーグ在籍が17年間となり、10年登録⇒100%支給という条件をかなり昔にクリアしていることになります。
つまり、既に満額に到達しているということで、一年間で約2000万円の年金を手にできることになります。
まだまだ現役で活躍できる位置にいるイチロー選手ですから、ご本人は年金のこと自体、日常的にそれほど深く考えていないかもしれませんが、長きに渡って第一線で活躍し、数々の大記録を残し、比類なきキャリアを積んできたことの報酬が、手厚い年金という形で表れているのは誇らしいことですね。
また、国民栄誉賞を受賞した松井秀樹選手はメジャー登録数10年となり、こちらも満額受給することとなりました。
もっと在籍していたような気もしますが、それだけ日本人にも大きな印象を残してくれたんだと思います。
現役最終年は4月末にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結び、約1か月後にメジャー昇格を果たした年です。
この昇格で実は在籍数9年から10年になり年金受給額は満額となり年間200万円の差を生み出した昇格となりました。
まとめ
・メジャーの年金は在籍5年以上で受給資格者となり10年以上で満額(2000万/年間)受給できる
・終身年金のため55歳から死ぬまで年金が受給できる